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亡くなった父が受取人指定の無い保険に加入していたら

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【相談NO.8】亡くなった父が受取人指定の無い保険に加入していたら

受取人指定の無い保険

亡くなった父が受取人指定の無い保険に加入していたら

先日、父が亡くなりました。

母は10年前にすでに亡くなっており、家族は父と私だけで他に親族は居ませんでした。

父には300万円の借金が有り、土地や家も無い事から私は相続放棄をするつもりですが、父が受取人指定の無い保険に加入していた事がわかりました。

相続放棄すると保険金の支払いを受け取ることも出来ないのでしょうか?

死亡保険金は相続財産か相続財産ではないか

死亡保険金は相続財産か相続財産ではないか

相続放棄については、民法938条以下に規定されており、家庭裁判所に相続があったことを知ってから3か月以内に申述することで、はじめから被相続人、今回の相談者の方の事例で言えば、お父様の相続人ではなくなる、という法的効果を持ちます。

すなわち、今回の相談者の方の事例では、お父様の死亡保険金がお父様の相続財産に該当するかどうかが問題になると言えます。

上記したように、仮に死亡保険金が相続財産に該当する、ということになれば、相談者の方はお父様の相続人ではないことになりますので、保険金を受け取ることはできません。他方、相続財産でなければ、当該保険契約は相談者の方のためにする契約、つまりは第三者のための契約(民法537条)であるとして、相続財産に該当せず、相続放棄をしてもなお、相談者の方が死亡保険金を受け取ることができる、という結論になります。

この点について、判例は、受取人を特定の相続人に指定しているような場合や、受取人を「法定相続人」としている場合についても、上記の理屈で、相続財産に該当せず、相続放棄を行った後でも、その相続人固有の財産である、として、保険金の受け取りを認めています。

また、受取人を指定していない場合については、当該保険の約款を読み込むことにはなりますが、

1.平成10年12月22日福岡高裁宮崎支部決定は、「本件保険契約では,被保険者の被相続人死亡の場合につき,死亡保険金受取人の指定がされていないところ,保険約款には,死亡保険金を被保険者の法定相続人に支払う旨の条項があるところ,この約款の条項は,被保険者が死亡した場合において被保険者の相続人に保険金を取得させることを定めたものと解すべき」と認定しています。

つまり、約款の解釈次第な面はあるものの、今回の相談者の方がお父様の死亡保険金を受け取ることができる余地は十分にある、といえることになります。

弁護士に相談し、実際に受け取れるのかどうかを見定めてもらう必要がある

生命保険の約款次第

もっとも、上記したように、あくまで、今回の相談者の方のお父様が加入されていた生命保険の約款次第な面があることは否めません。実際に、受取人が空欄になっている場合、保険金の支払いを渋る、あるいは行わない保険会社も少なからず存在することも事実です。

そもそも保険会社の対応がどうなるのか、その上で実際に支払いを相談者の方が受けられるかどうかは約款の中身などを確認し、その上でないと判断できない面があります。

まずは、契約書や約款、判例の専門家である弁護士に相談し、実際に受け取れるのかどうかを見定めてもらう必要があるでしょう。

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